社交不安症

社交不安症(社交不安障害)とは?

 

人から注目されるような場面や状況に対して強い不安や恐怖を感じる病気です。その不安や恐怖が大きくなり、日常生活に支障が出ます。
10人に1~2人がかかると言われるほどにポピュラーな病気です。

 

人前でスピーチをする際、緊張のあまり頭が真っ白になったり、声が震えたりして強いプレッシャーを感じます。
人前に立つ機会が増えた人にあらわれやすく、他の状況ではあまり不安を感じない人が多いのも特徴です。

 

会食障害

食べているところを他人に見られると緊張して食べられなかったり、自分の立てる音が気になってのどが詰まってしまったり、人前で食事をすることを極端に恐れるタイプです。

電話恐怖

周囲に人がいるなかで電話を取ったり掛けたりするとき、強い緊張を感じて、言葉が出なくなったり、不安になったりするタイプです。
会社員の女性に多く、電話の相手や周囲の人達からどう思われたかを気にする傾向があります。

視線恐怖

人と目を合わせることが怖く、「見られている感じ」が常にしてしまうような他人の視線が怖いタイプと、自分の視線が相手を不快にさせてしまうことを恐れるタイプがあります。前者が重症になり妄想的になると、別の病気(統合失調症など)の可能性も。

書痙(ショケイ)

人前で字を書こうとすると緊張してしまい、手が震えて書くことがむずかしくなるタイプです。人から変に思われるのではないかと思うと、ますます震えたり書けなくなったりしてしまいます。

赤面恐怖

人前や異性の前などの特定の場面で緊張し顔が赤くなることを恐れて、そのような場面を過剰に意識したり、人が集まる場所を避けてしまうタイプです。

発汗恐怖

人から話しかけられると、緊張してぐっしょりと汗をかく、仕事で接客をしていると、額からポタポタと流れるほど汗をかき、タオルが手放せないなど、人と接する恐怖や緊張のあまり、大量の発汗をするタイプです。

振戦恐怖

職場で来客にお茶を出そうとすると、手が震えてしまう。上司にチェックされているとパソコンを打ち込む手が震えて、ますます緊張する。
このように人と接する場面で、手や足など体が震えてしまい、そうした場面が怖くなるタイプです。


 

どんな治療が必要?

社交不安症の治療法には、“薬物療法”と“心理療法”があり、両方とも取り入れるとより有効性が高いと言われています。
社交不安症は、不安が強くなると苦手な場面を避けるようになり克服のチャンスを失ってしまうため、まずは不安や恐怖を和らげるために薬物療法を開始するのが一般的です。最も有効性が示されているのが認知行動療法です。つらい症状は性格の問題ではなく、適切な治療で治ることを認識することも大切です。

認知行動療法

心理療法

不安を感じるシーンにあえて自分をさらし、不安に慣れていく方法です。

感じる不安が比較的小さいところから始め、「不安は感じても時間とともに薄れていく」「不安を感じてもやるべきことをすることはできる」「失敗をしたとしてもそれほど大きなダメージは受けなかった」などの感覚を成功体験として体感しながら、挑戦するシーンのハードルを少しずつ上げ、克服を目指します。

この方法は、それぞれの状態に合わせ、不安階層表を用いて少しずつすすめていきます。行動から認知を変えていくことに重きをおいていく精神療法です。

曝露療法


 

不安症の改善には、マインドフルネスもお勧めです。薬物療法や心理療法と併用してもよいですし、マインドフルネスのみ実践することも可能です。▶︎マインドフルネス

薬物療法

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