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曝露療法とは

みなさんはどうしてもこれが苦手というものはありますか?これを見ると、この状況になると不安になる・恐怖を感じる・緊張してしまう・パニックになってしまうなど…たとえば、雷や虫、大勢の前での発表など苦手なものがある人は少なくないと思います。では、その苦手なものがあることで日常生活に支障が出ていますか?克服したいと思いますか?もしもそう感じているのなら曝露療法という治療法があります。また、曝露療法は、暴露療法、エクスポージャー療法(Exposure Therapy)と呼ばれることもあります。以下では曝露療法について詳しく説明していきます。

​曝露療法は主に不安症(詳しくはHP内の記事を参照してください)の治療で使われています。恐怖や不安の原因になる刺激や状況(先ほど述べた苦手なもの)に段階的にあえてさらすことで、過度に不安を感じてしまう反応を徐々に弱めていきます。でも苦手なものに急にさらすって怖くないですか?そう感じる人が多いと思います。ですから、不安が強く出てしまうシチュエーションを段階的に分けてもらって、オリジナルの不安階層表というものを作ります。そしてこれならちょっと大丈夫そうだという一番取り組みやすいものから、さらしていきます。また、人は不安のある場面に直面すると、一時的に強い不安を経験しますが、最終的には安全な状態に落ち着いていきます。 慣れにより次回からは同じ場面に対して不安や恐怖感が軽減し少しずつ自信がついていきます。

 

ですが、一般的には中等度の不安場面から練習し、徐々に不安が高い場面へチャレンジしていくと効果的と言われています。また、自力でやることもできますが、主治医や心理士の指示に従いましょう。不安が高い場面に向き合うに当たって、配偶者やパートナー、友人の支えが力になることもあります。曝露療法の治療効果としては、89%でパニック症のパニック発作が消失したとの報告もあり、薬物療法と同等の効果がある事がわかっています。

 

また、不安に直面する方法は、イメージを用いて行うものと、現実場面を用いて行うもの、そしてVR技術を用いる方法があります。

​VRとはVirtual Realityの略で、日本語では(仮想現実/人工現実感)と表されます。VR曝露療法ではVR技術でできた人工現実空間で曝露療法を行います。VR曝露療法はイメージを用いるよりも強力で、現実曝露療法よりも安全に治療ができます。しかし現在日本ではVR曝露療法を受けられるところは少なく、課題となっております。

VR曝露療法

曝露療法

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