パニック症

パニック症(パニック障害)とは?

パニック症は、何のきっかけもなく急に胸がドキドキし、息が苦しくなり、めまいや吐き気などの発作のような身体症状があらわれ、「このまま死んでしまうのではないか「おかしくなってしまう」「狂うという心配」などと強く不安を感じる病気です。

 

パニック症(パニック障害)の主な症状は?

パニック症は、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖症」という3つの症状があります。また、慢性的になると、パニック発作症状が穏やかにそして持続的に出現するようになります。

パニック症の経験漫画はこちら


 

パニック発作

不意に理由なく激しい恐怖感または不快感とともに13の症状のうち4つ以上、突然あらわれる状態です。

多くの場合、数分でピークに達し、30分前後でおさまっていきます。

パニック発作は、心電図や血圧、採血などの検査をしても、身体的な異常が見つからないのが大きな特徴です。

 

身体の症状

・心臓がドキドキする、または心拍数が増加する

・汗をかく

・身震い、手足の震え

・呼吸が早くなる、息苦しい

・喉に何か詰まったような窒息感

・胸の痛みまたは不快感

・吐き気やおなかの不快感

・めまい、不安症感、頭が軽くなる、気が遠くなるような感じ

・寒気またはほてり

・身体のしびれ感、うずき感

・今起こっていることが現実ではない感じ、自分が自分でない感じ

 

精神的な症状

・コントロール力を失う、気が狂ってしまいそうな恐怖

・このまま死んでしまうのではないかという恐怖


 

[予期不安]

パニック発作を繰り返すうち、発作の経験が頭から離れなくなり、発作がないときでも「また発作が起きたらどうしよう」と不安になることです。
不安の対象も「発作そのもの」から「発作を起こしたことがある場所や状況」へと広がっていきます。

 

[広場恐怖症]

予期不安が強いために、以前発作を起こした場所や逃げられない場所、すぐに助けが求められない状況をひどく恐れて、その場面や状況を避けてしまうことです。
アメリカ精神医学では、『広場恐怖症はパニック症の結果生じる状態である』と長らく考えられていましたが、実はパニック症になる人はすでに広場恐怖症がある人が多いことが最近明らかにされました。
広場恐怖症は17歳前後の発症が多く、家族のなかに広場恐怖症で困っている人がいる場合に発症しやすいと言われています。

 

[広場恐怖の対象となりやすい状況の例]

・交通機関に乗る(電車、新幹線、飛行機、高速道路)

・閉鎖空間にいる(映画館、劇場、エレベーター、トンネル)

・解放空間にいる(大駐車場、市場、橋)

・行列に並ぶ、人ごみの中にいる

・1人で外出する、1人で留守番をする

 

慢性期になると、パニック発作よりも穏やかな症状が持続的に出現することがあります。

 

・身体がゾクゾクして鳥肌が立つ

・頭痛

・動悸がする

・視界がチカチカする

・息苦しくなる

・首の痛み

・じっとりと汗をかく

・頭に何かのっているような感じ

・喉元がピクピクする

・手が冷たい

・汗がひかない

・いつも雲の上を歩いているような感じ

・肩こり

・背中がピクンピクンする

・胸が痛くなる

 

どのような治療が必要でしょうか?

パニック症の治療法には、“薬物療法”と“心理療法”があり、両方とも取り入れるとより有効性が高いと言われます。

 

パニック症は発作を繰り返すたびに不安感が強まるため、まずは発作を抑えるために薬物療法を開始するのが一般的です。
また、ご自身の病気や症状を理解し、対処法を身につけていくために、心理教育や心理療法が重要な回復のカギとなります。
心理療法の中で、最も有効性が示されているのが認知行動療法です。

不安感の改善には、マインドフルネスもお勧めです。薬物療法や心理療法と併用してもよいですし、マインドフルネスのみ実践することも可能です

 

 パニック症を患っている人は常にONな状態です(常に戦闘状態)。なので力を抜こうとしても、人の身体には必ず力が入ってしまいます。では、どのようにしたらリラックスができるのでしょうか?実は、一番筋肉の緊張がとれやすいのは、意識的に筋肉を緊張させた直後です。これを利用したリラクゼーション法が、『漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)』という方法です。


 

▶︎薬物療法(抗不安薬)

©2020 MagiappLtd